浜名湖ではアサリの水揚げが激減する一方で、牡蠣養殖は好調に推移していますので、水質よりも底質（砂・泥）の悪化が問題です。底質に依存しない「垂下養殖」が浜名湖にも導入できれば、アサリの水揚げ回復が望めると考えられています。
アサリ垂下養殖の実現には種となるアサリ稚貝の確保が必須です。アサリに人工産卵と施設での幼生育成は大量の稚貝を確保に有効ですが、一般には幼生の餌となる餌料プランクトンの確保が課題になっています。
私たち浜松ホトニクスは、植物性プランクトンの光感受性研究から産まれた光技術で餌料プランクトンの課題を解決し、独自性の高いアサリ種苗生産技術を確立しました。天然環境でアサリの浮遊幼生が稚貝として着底できる確率は1％以下ですが、私たちの技術では５０％以上の浮遊幼生を健康・良質な稚貝として着底に導くことが可能です。私たちは、持続可能なアサリ漁業を創出と浜名湖アサリの資源回復に、光の技術で貢献してゆきます。